第1章

行政書士は
どんな仕事をしているのか
行政書士は経営法務コンサルタント

行政書士の仕事は
ひとつは相談に応じること
ひとつは書類を作成すること
人びとや中小企業のコンサルタントなのである。

第1節 大きな
    行政書士事務所
    行政書士は多くの顧客をもつことができる

◆行政書士補助者募集

「補助者募集! 行政書士N事務所」
 もう15年も前のことである。朝刊の求人広告に目が止まった。行政書士が事務員を募集している、と驚いた。行政書士という資格は知っていたが、運転免許の申請が仕事という程度である。まさか新聞でリクルートする事務所があるとは思いのほかであった。どんな事務所なのか見るだけでも、と興味をもった。

 当時、私は経営と経理を指導する「桂井経営経理事務所」を開設していた。学生時代から、将来は中小企業のための「法律と経営の町医者」になりたいと思っていた。なぜ中小企業なのかと問われるとなんであるが、今から思えば、祖父は小さな会社の経営者で,「社長といっても(イバってられるわけでなく)大変だなあ」と子供心に思ったものである。営業の第一線で陣頭指揮をとりながら、帳簿もつければ資金集めにも東奔西走する。労務管理もすれば雑用もする。社長ひとりがいわば営業部、経理部、財務部、人事部、総務部。

 いわゆる中小企業はないものだらけである。組織もなければ、金もない。伝統もなければ、信用もない。その一つひとつを一からつくってゆくには時間がない。それならば、経理、総務、事務スタッフは社外に求めればどうだろうか。知恵や手を貸してくれる人、相談相手を社外にもてばいい。アウトブレーンになるべく多くの中小企業者と出会いたいと願っていたときでもあった。